SERPOSCOPEをRaspberry Piで常時検索させる!【Ubuntu設定編】

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前回はRaspberry PiにUbuntuをインストールするところまでやりました。今回は設定をUbuntuの設定を行います。

UbuntuはWindowsでおなじみのアイコンをクリックして動かすGUIタイプではありません。全てテキストで指示してあげるCUIです。

慣れるまでかなり苦労すると思いますが、設定は一回きりなので頑張りましょう!

Ubuntuの初期設定

Ubuntuを初回起動すると下のようにユーザー名とパスワードを求められます。

これらはお好みで決めましょう。起動するときに毎回必要になる情報なので忘れないでくださいね。個人で使う場合は適当で良いですが、あまりに簡単なパスワードは付けない方がよいでしょう。

Enter new UNIX username: [ユーザー名]
New password: [パスワード]

ログイン出来たら、まずはタイムゾーンを設定しましょう。恐らく日本で利用すると思いますので、タイムゾーンはasia/tokyoに設定しましょう。

今回はコマンドも合わせて説明します。よく使うコマンドは備忘録の意味も兼ねて別にまとめておきます。

sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

Wi-Fiの設定

Raspberry Pi ImagerでWi-Fiを設定していればこの項目は不要です。

外部からファイルをダウンロードするときにネットワークを利用するので、Wi-Fiを設定をします。

UbuntuのWi-Fi設定はテキストファイルを弄ることで行います。Windowsのような設定画面は出てきません。面倒ですね。

Wi-Fiの設定は50-cloud-init.yamlに書かれているので、このファイルをコピーしたものに値を記述します。

編集ソフトは何でも構いませんが、今回は標準で入っているvi(windowsでいうメモ帳みたいなもの)で編集します。下のようにコマンドを打ってください。1行目はファイルコピー、2行目はviでファイルを開くという指示です。

sudo cp /etc/netplan/50-cloud-init.yaml /etc/netplan/99-cloud-init.yaml
sudo vi /etc/netplan/99-cloud-init.yaml

※50-cloud-init.yamlは直接編集しないでください。

50-cloud-init.yamlを編集すると解説している人もいますが、50-cloud-init.yamlは自動作成されるもので、編集するものではないです。

アルファベット順に/etc/netplan/のファイルが読み込まれるので。設定が上書きされてしまう場合があります。ここでは最後に読み込まれても問題ないようにファイル名を99-cloud-init.yamlとしてファイルを作ります。

作成した99-cloud-init.yamlを編集するには、viでファイルを開いてから。キーボードから「i」を打つとviが編集モードになります。viはよく使うので操作方法は覚えて損はないです。

編集モードになったらファイルを下のように変更してください。

#の行はコメントアウトされているただの説明文で動作に関係しません。6行目のnetwork~からが編集する箇所です。

# This file is generated from information provided by the datasource.  Changes
# to it will not persist across an instance reboot.  To disable cloud-init's
# network configuration capabilities, write a file
# /etc/cloud/cloud.cfg.d/99-disable-network-config.cfg with the following:
# network: {config: disabled}
network:
    ethernets:
        eth0:
            dhcp4: true
            optional: true
    version: 2
    wifis:
        wlan0:
            dhcp4: true
            optional: true
            access-points:
                ["SSID"]:
                     password: ["PASS"]

SSIDとPASSにお使いのルーターの情報を入力してください。入力した値はダブルクォートで囲むことを忘れないでくださいね。

ダブルクォートが上手く入力できない場合は、日本語キーボードを英語キーボードとして認識しているため違う文字を入力してしまっています。「Shift+*」を押して、ダブルクォートが打てるか試してください。

編集が終わったら保存します。そのままでは保存できないのでコマンドモードというモードに変更します。キーボードの「Esc」を押してコマンドモードになったのを確認してから、下のコマンドを入力してください。

:wq

wが保存でqがファイル編集を終了するという意味です。

セミコロンが打てないときがありますが、これもキーボードの問題です。シフトキーを押しながら数字の1を2回押すと「:.!」と入力されるので、「.!」だけ削除して残ったセミコロンに続いてwqと打ちます。

これでWi-Fi設定は終わりです。

ルーターからIPアドレスが付与されたことを確認しましょう。下のコマンドを打ってIPアドレスが出てきたら成功です。

hostname-I

Javaのインストール

SerposcopeはJavaで動作するのでJavaをインストールします。

パッケージインデックスを確認するため下のコマンドを打ちます。gooleplayやApp storeへのアプリ確認作業みたいなものです。

sudo apt update

念のためJavaがインストールされているか確認します。現時点ではインストールされていないはずです。確認のために下のコマンドを打ちます。not foundの表示がでるはずです。

java -version

Javaをインストールします。色々な種類がありますが今回はJava8をインストールします。headlessで動くと思いますが、動かない場合はopenjdk-8-jreをインストールしてください。

sudo apt install openjdk-8-jre-headless

Serposcopeのインストール

Serposcope本体をダウンロードします。ようやく順位検索ソフトをインストールできるところまで来ましたね。

コマンドは下のように打ちます。Serposcopeの公式サイトでダウンロードしたいdebファイルのURLを調べてください。(ペンギンのアイコンのやつです。)

保存先を指定しなければ作業中のディレクトリにファイルがダウンロードされます。

Imagerをインストールしたパソコンからダウンロードして、Raspberry Piにデータを転送してもOKです。

wget ダウンロードしたいファイルのURL

ダウンロードしたSerposcopeのインストールファイルを実行します。

lsコマンドでダウンロードしたSerposcopeのファイル名を調べます。lsはディレクトリ内のファイルやディレクトリ一覧を表示するコマンドです。

ファイル名がわかったらaptでSerposcopeをインストールします。実行するとプログレスバーが表示されるのでインストールが完了するまで待ちます。

ls
sudo apt install ファイル名

SerposcopeのJAVA_HOMEを設定するため、あらかじめJavaのインストール先を調べましょう。下のコマンドの打つとインストール先が分かります。

今回は右側に表示された/user/lib/~にJavaがインストールされているようですね。

/usr/sbin/update-java-alternatives -l
java-1.8.0-openjdk-armhf       1081       /usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-armhf

下記のコマンドを打ってSerposocpeの設定ファイルを開きます。

sudo vi /etc/default/serposcope

開いたファイルでJavaのインストール先を指定します。JAVA_HOMEがコメントアウトされていると思うので、#を消し、先ほど調べたディレクトリを指定します。

編集したら保存するのを忘れないでくださいね。

JAVA_HOME=[Javaインストール先]
LOGDIR=/var/log/serposcope
DATADIR=/var/lib/serposcope
CONF=/etc/serposcope.conf
PARAMS="-Dserposcope.conf=$CONF"

インストールが終了したのでSerposcopeが使えるようになったはずです!

Raspberry Piが起動するたびに自動でSerposcopeは起動しますが、初回は自分で立ち上げます。下記のコマンドを打ってください。

二つ目のコマンドを打つと現在稼働中のサービス一覧が表示されます。Serposcopeが[+]で表示されていればちゃんと稼働しています。

sudo service serposcope start
service --status-all

ついでにRaspberry Piが落ちて再起動したときに自動的にSerposcopeが立ち上がるように設定もしておきます。下のコマンドを打つとSerposcopeの自動起動が有効化されます。

sudo systemctl enable serposcope

Serposcopeのログイン方法

それではSerposcopeにログインしてみましょう!

お使いのPCからブラウザを立ち上げてURL「http://「IPアドレス」:7134/」もしくは「http://「ホスト名」:7134/」にアクセスします。

※上記はSerposcope ver2.xの場合です。Serposcope ver3.xでは「http://「IPアドレス」:6333/」のようです。

今回はRaspberry PiのIPアドレスを固定していないので、Raspberry Piが起動するたびにIPアドレスは変わります。サーバーとして使っていれば再起動はあまりしないと思いますが……。

IPアドレスの代わりにホスト名(ubuntu起動時に入力したユーザー名)を入力して、表示sれ田画面をブラウザにブックマークしておくと次回以降便利です。

アクセスに成功するとSerposcopeのログイン画面が表示されます。

※私はユーザー登録済みなのでLOGIN画面ですが、初回はCREATE ADMINです。

EmailとPasswordを入力してユーザーを作成すると、Serposcopeの管理画面に入れます。ひとまずこれで終了です。

Windowsで使うのと違って色々な設定が必要なのでなかなか大変でしたね。お疲れさまでした。Serposcopeの使い方については改めて解説します。

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